糸魚川の街を歩いていると、建物や観光施設だけでなく、足元のマンホールにも糸魚川らしさが表れていることに気づきました。
今回は、糸魚川駅周辺を歩きながら実際に見つけたマンホールを紹介します。
糸魚川といえば、ヒスイやフォッサマグナ、ジオパークのイメージがありますが、マンホールにもそうした地域性がしっかり表現されています。
さらに今回は、糸魚川市のマンホールカードも実際に入手しました。
マンホールだけを目的に歩いたわけではありませんが、観光の途中で少し足元を意識するだけでも、街歩きの楽しみがひとつ増えました。
「大火の記憶を次世代に」復興への思いが込められたマンホール

今回いちばん印象に残ったのが、このカラーマンホールです。
中央にはキャラクターが描かれ、その横には、
「いといがわ 大火の記憶を次世代に」
という言葉が入っています。
これは単に観光向けにつくられたマンホールではありません。
糸魚川市によると、**糸魚川市駅北大火の記憶を次世代へ伝え、防災への願いを込めた「復興まちづくり版マンホール蓋」**としてつくられたものです。 糸魚川市公式ホームページ
糸魚川市駅北大火は2016年12月22日に発生しました。現在も市は、大火の記憶を将来へ伝える取り組みを続けています。2026年は発生から10年の節目にもあたります。
最初は「かわいらしいデザインのマンホールだな」と見ていましたが、意味を知ると印象がかなり変わりました。
街の歴史を足元に残していく。
マンホールがその役割まで担っているところに、糸魚川らしさを感じます。
マンホールカードも実際に入手

そして、このマンホールと同じデザインのマンホールカードも入手しました。
カード番号は、
15-216-A001
です。
実際のマンホールを見たあとにカードを見ると、建物やキャラクター、青空など、細かな部分までデザインされていることがよく分かります。
マンホールカード自体を集めていなくても、旅の記念として1枚持ち帰るのはなかなか面白いと思います。
単にカードをもらうだけではなく、現地で実物を見てからカードを手にすると、その場所を訪れた記憶と結びつきます。
マンホールカードは「駅北広場キターレ」で入手

マンホールカードをいただいたのは、糸魚川市駅北広場キターレです。
糸魚川駅の日本海口から徒歩約5分。駅前通りを日本海方面へ進み、大町交差点から少し歩いたところにあります。
キターレは2020年4月にオープンした施設で、ホール、エントランス、キッチンなどを備えています。
ただの交流施設ではありません。
エントランスには、糸魚川市駅北大火の記録や、当時使われた消防資機材、生活用品、映像などを展示するコーナーも設けられています。
マンホールカードをもらう場所そのものが、大火の記憶を後世へ伝える施設になっているわけです。
マンホールの「大火の記憶を次世代に」というメッセージと、キターレという施設がきれいにつながっています。
マンホールカードの配布情報
配布場所:糸魚川市駅北広場キターレ
住所:新潟県糸魚川市大町2丁目2-19
配布時間:9:00~22:00
休館:年末年始
配布枚数:1人1枚
予約、郵送での配布は行われていません。
※配布条件や時間は変更される可能性があります。訪問前に糸魚川市公式サイトで最新情報を確認してください。
糸魚川らしさ満載のジオパークマンホール

街中でもうひとつ目立っていたのが、こちらのマンホールです。
中央にはキャラクターが描かれ、
「Itoigawa Geopark」
「Global Geopark」
「Welcome to Itoigawa」
「ようこそ世界ジオパークのまち糸魚川へ」
という文字が入っています。
描かれているのは、糸魚川ジオパークのキャラクター**「ジオまる」と「ぬーな」**です。
ジオまるは糸魚川―静岡構造線の断層とヒスイをモチーフにしたキャラクター、ぬーなは奴奈川姫をモチーフにしたキャラクターとされています。
さらに、マンホールの中にはヒスイをイメージした要素も取り入れられています。
これはまさに、
「糸魚川に来た」
とひと目で分かるマンホールです。
派手なカラー版ではありませんが、文字やキャラクターが多く、立ち止まってよく見るとかなり情報量があります。
観光地の案内板とはまた違う形で、糸魚川がジオパークの街であることを伝えています。
もうひとつ見つけた、梅が描かれたカラーマンホール

そして、こちらも目を引きました。
赤やオレンジ色を使った、花いっぱいのカラーマンホールです。
最初に見たときは「何の花だろう」と思いましたが、これは梅をデザインしたマンホールです。
現在の糸魚川市の花は「ササユリ」、市の木は「ブナ」ですが、このマンホールには**旧糸魚川市の木だった「ウメ」**が使われています。
中央部分にも注目です。
現在の市章とは違うマークが入っていますが、これは旧糸魚川市の市章。
旧市章は、糸魚川の地名との関係も深い「イトヨ」3匹を図案化したもので、3匹の背びれが中央でY字を形作っています。
つまりこのマンホールは、
旧糸魚川市の市章+旧市の木「ウメ」
という、合併前の糸魚川を伝えるマンホールなのです。
現在の糸魚川市は、2005年に旧糸魚川市、能生町、青海町が合併して誕生しました。こうした昔のマンホールが残っていることも、街歩きの面白さのひとつです。
新しいマンホールと古いマンホールを続けて見ると、街の歴史そのものが足元に残っているように感じます。
3種類を見比べると糸魚川の歴史が見えてくる
今回見つけたマンホールは、それぞれテーマがまったく違いました。
復興まちづくり版マンホールは、駅北大火と防災。
ジオパーク版マンホールは、ヒスイや大地の成り立ち。
梅のマンホールは、旧糸魚川市の歴史。
偶然見つけた3種類ですが、並べてみると、
過去から現在までの糸魚川が、マンホールの中に残されている
ともいえます。
マンホールというと、普段はほとんど意識せずに踏んで通り過ぎてしまいます。
しかし、旅先で少し立ち止まって見てみると、「なぜこの絵なのか」「何を意味しているのか」と気になってきます。
調べてみると、その土地の歴史まで見えてくるのが面白いところです。
糸魚川駅周辺観光と一緒に楽しめる
今回のマンホール探しは、マンホールだけを目的にしたものではありません。
糸魚川駅周辺を観光しながら歩いていて見つけました。
そのため、マンホールのためだけに時間を大きく取る必要はありません。
糸魚川駅周辺を歩く際に、
「何か変わったマンホールはないかな」
と、ときどき足元を見るくらいで十分楽しめます。
特にキターレは糸魚川駅日本海口から徒歩約5分なので、マンホールカードをもらうために立ち寄るのも無理のない距離です。
駅周辺観光のひとつとして組み込むのがおすすめです。
まとめ|糸魚川では足元にも街の物語がある
今回、糸魚川を歩いて見つけたマンホールは3種類。
「大火の記憶を次世代に」と伝える復興まちづくり版
ジオまるとぬーなが描かれたジオパーク版
旧糸魚川市の市章と梅を描いた旧デザイン
でした。
そして、復興まちづくり版のマンホールカードもキターレで入手することができました。
最初は単純に「デザインの違うマンホールがある」という程度の興味でした。
ところが調べてみると、大火からの復興、ジオパーク、旧糸魚川市の歴史と、それぞれにきちんと意味があることが分かりました。
有名な観光スポットを見るだけでは分からない、その街の小さな物語。
糸魚川を歩く際には、ぜひ景色だけでなく足元にも少し目を向けてみてください。
思わぬところから、糸魚川という街が見えてきます。
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