新幹線の主役といえば「のぞみ」号ですが、あえて「こだま」号を選ぶことで得られる魅力もたくさんあります。今回は、名古屋−東京間の「ぷらっとこだま」について、そのメリットとデメリットを交えながらご紹介します。
こだま号の魅力
のぞみ号は名古屋−東京間を約1時間40分で結びますが、こだま号は各駅停車で約2時間40分かけて走ります。時間はかかりますが、その分ゆったりとした旅が楽しめます。特に、のぞみやひかりが停車しない駅にも停車するため、静岡や浜松などの売店で特産品等を購入することができます。
「ぷらっとこだま」のおトク感
JR東海ツアーズが販売する「ぷらっとこだま」は、事前予約したこだま号の指定席に限り利用できる商品です。乗車日や区間の変更ができない、乗り遅れても他の列車が利用できないなどの制限がありますが、その分格安です。例えば、名古屋−東京間のきっぷでは、のぞみ号が1万1300円、こだま号が1万1090円ですが、「ぷらっとこだま」は8810円と、のぞみ号より2490円、こだま号より2280円もお得です。この価格差を利用して、旅行費用を節約しながらも快適な旅を楽しむことができます。
グリーン車の利用もおトク
さらに、「ぷらっとこだま」ではグリーン車の利用もお得です。通常のきっぷでは普通席に比べて3600円近く高くなるグリーン車が、「ぷらっとこだま」ではわずか910円高の9720円で利用できます。これに加えて、ソフトドリンクや350ml以下の缶ビールと引き換えできる「1ドリンク引換券(電子チケット)」も付いてきます。グリーン車の広々とした座席で、ゆったりとした時間を過ごすことができるのは大きな魅力です。
購入方法と注意点
「ぷらっとこだま」は、JR東海の「EXダイナミックパック」サイトから購入できます。乗車は「IC乗車」もしくは「QR乗車」でのチケットレス乗車となるため、注意が必要です。また、「ぷらっとこだま」では名古屋市内や東京都区内など「特定都区市内乗車券部分」は含まれないため、発着駅までの在来線は別途運賃を支払う必要があります。事前に計画を立てて、スムーズな乗車を心がけましょう。
「ぷらっとこだま」のデメリット
こだま号の最大のデメリットは、所要時間が長いことです。のぞみ号が約1時間40分で到着するのに対し、こだま号は約2時間40分かかります。また、「ぷらっとこだま」は乗車日や区間の変更ができないため、予定が変更になった場合には不便です。さらに、乗り遅れても他の列車が利用できないため、時間に余裕を持って行動する必要があります。
こだま号の旅を楽しむ
急がない旅で、じっくりと読書したい、または移動中に仕事を片付けたいといった考えがあるなら、「ぷらっとこだま」は十分にありの選択です。特に名古屋−東京間では、のぞみに比べ所要時間の差も大きくないため、コスパ、タイパも十分です。また、片道を飛行機と組み合わせるなど、移動そのものを楽しむ旅に最適です。次回の新幹線の旅では、あえて「ぷらっとこだま」を選んでみてはいかがでしょうか。