
酒好きにとって待ち遠しい特別な日が。愛知県名古屋市緑区にある神の井酒造では、毎年2月の最終日曜日に酒蔵開放を開催。普段はなかなか立ち入ることのできない酒蔵を見学しながら、出来立ての新酒を味わえる貴重な機会です。
酒蔵開放でしか味わえない、しぼりたての新酒



この日の最大の魅力は、なんといってもしぼりたての新酒を試飲できること。出来たばかりのフレッシュな味わいと、芳醇な香りが広がる一杯は、まさに至福のひととき。日本酒好きはもちろん、普段あまり飲まない方でも、その美味しさに驚くことでしょう。
また、酒蔵開放限定の特別なお酒が販売されるのも見逃せません。ここでしか手に入らない一本をお土産に持ち帰れば、自宅でもじっくりと楽しむことができます。
酒蔵の様子を間近で体験



神の井酒造は、江戸時代から続く歴史ある酒蔵。その名の由来は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の伝説にさかのぼります。東国平定の際、日本武尊は大高の地を訪れ、氷上姉子神社の宮簀媛命(ミヤスヒメノミコト)に草薙の剣を預けました。その後、日本武尊の遺志を重んじた宮簀媛命は、熱田神宮を創建し、草薙の剣を祀ったとされています。
この熱田神宮の御斎田(神に供える米を育てる田)を、神の井酒造の三代目当主・久野友一氏が寄進したことが、「神のの名の由来です。清らかな御神井の水のごとき酒を目指し、地元出身の社氏・杉浦弘吉氏のもと、「地元で愛されるお酒」を目標に、少人数ながら手作りの酒造りを続けています。
酒蔵開放では、順路に沿って工程を見学でき、酒造りのこだわりや技術を学ぶことができます。地元の水と米、そして長年受け継がれてきた伝統の技によって生まれる日本酒には、深い歴史と職人の想いが詰まっています。
まるでお祭り!温かな雰囲気の中で楽しむひととき


酒蔵開放の日は、地元の人々や酒好きが集まり、まるでお祭りのような賑やかさ。日本酒それぞれの説明を丁寧にして頂くことが出来て、和気あいあいとした雰囲気の中で、お酒を楽しむことができます。寒い冬の時期に、芳醇な香りの新酒を味わいながら、蔵人たちと語らう時間は格別です。
まとめ
一年に一度だけ開かれる、特別な一日。神の井酒造の酒蔵開放は、新酒の美味しさを堪能し、酒造りの魅力に触れる絶好のチャンスです。限定酒の購入や蔵人との交流など、ここでしか味わえない体験が盛りだくさん!
日本酒好きな方も、普段はあまり飲まない方も、ぜひ神の井酒造の酒蔵開放へ足を運び、新酒の魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか?