松山市から高知市へ移動する際、今回は実際に**高速バス(ホエールエクスプレス)**を利用しました。

四国は都市どうしの距離が近い一方で、路線の結び方に特徴があり、移動手段に少しクセがある地域です。
その中でも特に異彩を放つのが
「松山〜高知」
という区間です。
この記事では、
① 松山〜高知が“高速バス一択”になりやすい理由
② 他都市間ではどうなのか(比較)
③ 鉄道で行く場合の具体的なルート
を分かりやすくまとめます。
四国の代表的な都市間は「鉄道 or 高速バス」の二択が基本
四国の主要都市を並べると、普通は次のような選択肢になります。
- 松山 → 高松:鉄道 or バス
- 高知 → 高松:鉄道 or バス
- 高松 → 徳島:鉄道 or バス
これらはどれも、
「鉄道と高速バス、どちらを選ぶか」
という比較が成立し、どちらにも利点があります。
例えば
- 鉄道は本数が安定
- バスは中心部に直結
といった特徴があり、旅の予定に合わせて選べる区間です。
しかし松山〜高知だけは構造が違う
他都市間とは違い、松山〜高知だけは鉄道ルートが大きく遠回りになっています。
理由は簡単で、
松山と高知を直結する鉄道路線が存在しない
ためです。
そのため、松山〜高知は以下のような状況になります。
- 鉄道ルートはどちらも「大回り」
- 所要時間はバスの倍以上
- 乗り換えも多い
- 到着時間の予測もしづらい
つまり、四国全体を見たときに
“松山〜高知だけは高速バスが抜きん出て実用的”
という、他の区間とは違った構造になっているわけです。
結論:松山→高知は高速バスが圧倒的に現実的
現在の主流ルートは
松山IC → 川之江JCT → 高知自動車道
を一直線に走る高速バスです。
- 所要:約2時間30分〜3時間
- 乗り換え:なし
- 運賃:標準運賃表で約4,000円(早割・回数券で約3,000→2,000円台になることあり)
- 高松・徳島行きのような“鉄道との選択”ではなく、事実上バスが最速・最安
- 松山も高知も中心部に発着

実際に利用すると、
「ただ乗っていれば着く」
というシンプルさが非常に大きなメリットでした。
高速バスの具体ルート
松山市内 → 松山IC → 川之江JCT → 高知自動車道 → はりまや橋・高知駅
昔のように国道33号の峠越えをする必要はなく、
現在は高速道路を通るため安定して早く、天候にも左右されにくいのが特徴です。
参考:鉄道で松山→高知へ行く場合
「鉄道で松山から高知へ向かうルート」は実際には2通りですが、どちらも大きく時間と手間がかかります。
①JR多段乗換ルート 松山 → 宇和島 → 窪川 → 高知
(予讃線 → 予土線 → 土讃線)
- 所要:5.5〜7時間(接続次第で大きく変動)
- 乗り換え:2回
- 運賃:乗車券+特急利用分で概ね8,000〜10,000円台になることがある(経路・特急指定の有無により変動)
- 本数:少ない区間があるため待ち時間が長くなりやすい
- 趣味性:ローカル線旅としては最高、移動手段としては不向き
②JR予讃線→土讃線ルート 松山 → 多度津 → 高知
(予讃線 → 土讃線)
- 所要:4~4.5時間
- 乗り換え:1回
- 運賃:乗車券+特急券で約6,000〜10,000円程度(列車種別・指定席利用で変わる)
- 松山と高知を“南北に結ぶ”のではなく、“北に回って南へ戻る”形
- 実用性:悪くないが、高速バスの方が圧倒的に早い
まとめ
松山〜高知は、四国の他の都市間とは違って
「鉄道と高速バスを比較する」という構図にならず、
ほぼ迷わず高速バスが最適解になる区間です。
- 松山→高松:鉄道 or バス
- 高知→高松:鉄道 or バス
- 高松→徳島:鉄道 or バス
- 松山→高知:高速バスが圧倒的に有利(鉄道が遠回り)
この違いが分かると、
松山〜高知の高速バスが「便利だから選ぶ」のではなく、
“ルート構造そのものがバス向き”
だということが自然に理解できます。
観光・出張・週末旅行、どの目的でも、
松山〜高知の移動は高速バスで間違いありません。


