先日、東京・浅草吾妻橋から出航する屋形船に乗ってきました。
普段は見ることのできない角度からの夜景と、美味しい食事、そして気の合う仲間との時間。
まさに“東京の夜を丸ごと味わう”体験でした。
浅草から、夕暮れの水上旅へ

出発は夕方。浅草・吾妻橋の近くから、隅田川を下る屋形船の旅がスタートしました。
船が進むにつれて目を引いたのは、隅田川にかかる個性豊かな橋の数々。
一つひとつに異なるデザインや色合いが施されていて、アーチ型、直線型、モダンなものやレトロな雰囲気のものまで、まるで“橋の美術館”を巡っているような楽しさがありました。
橋をくぐるたびに移り変わる風景とともに、自然と心が躍っていきます。
隅田川を下りながら出会う個性豊かな橋たち

隅田川には、アーチ型、直線型、レトロなものから現代的なものまで、さまざまな形の橋がかかっています。
一つひとつ違うデザインを楽しみながら進んでいくのも、このクルーズの大きな魅力でした。
江戸の粋を感じる屋形船の歴史

浅草の屋形船文化は江戸時代にその起源があります。
当時、商人や武士たちが船上で宴を開き、四季折々の景色を楽しんでいたと言われています。
花見、納涼、月見など、日常の中に“風流”を取り入れる粋な文化が、今もなおこの地に息づいています。
現代の屋形船も、その伝統を引き継ぎつつ、快適な設備やサービスが整い、より多くの人にとって親しみやすい存在になっています。
揚げたての天ぷらを味わう
船内では揚げたての天ぷらをいただくことができました。
サクッと軽やかな衣に包まれた魚介や野菜は、どれも絶妙な揚がり具合で、揺れる船の上という特別なシチュエーションも相まって、ひときわ美味しく感じられました。
飲み放題でリラックス
屋形船では飲み放題も用意されていて、ビールや日本酒、ソフトドリンクまで幅広く楽しめました。
美味しい料理にお酒が進み、会話も自然と弾んでいきます。
非日常の中で、ゆったりと流れる時間がとても心地よく感じられました。
お台場の光に包まれて

お台場に差し掛かる頃、あたりはすっかり日が落ちて、夜景が広がり始めました。
レインボーブリッジのライトアップは思わず見とれてしまう美しさ。
橋をくぐり抜ける瞬間、水上から見上げる光のアーチが、幻想的な空間をつくり出します。

さらに目を引いたのは、遠くに輝くフジテレビ本社ビル。
球体展望室が照らし出されていて、未来都市のような雰囲気が印象的でした。
ライトアップされたスカイツリーとの再会

帰路では、浅草方面に近づくにつれ、東京スカイツリーが美しくライトアップされた姿が見えてきました。
その幻想的な光が水面に映り、昼間とはまったく異なる顔を見せてくれます。
静かに揺れる川の上から見るスカイツリーは、どこか神秘的で、心に残る光景でした。
まとめ
今回の屋形船体験は、食、景色、空気すべてを通して、東京という街の新しい一面に出会えるものでした。
川面に映る光を眺めながら過ごす時間は、まさに都会の中の“癒しのひととき”。
浅草発の屋形船で、東京の夜を味わってみてはいかがでしょうか。