
先日、岐阜市で走っている「自動運転バス(GIFU HEART BUS)」に乗ってきました。初めての体験に少し緊張しましたが、実際に乗ってみると予想以上に快適で、しかもガイドさんが同乗していてバスの仕組みや観光案内までしてくださり、とても思い出に残る時間になりました。
運行ルートと雰囲気

このバスは2023年から2028年までの5年間、岐阜駅から市役所方面を走る「中心部ルート」と、川原町や岐阜公園など観光地を巡る「岐阜公園ルート」で運行されています。
・中心部ルート(平日・土日祝運行):JR岐阜駅から市役所方面へ
・岐阜公園ルート(土日祝運行):川原町や岐阜公園など観光地を巡回
私は岐阜公園ルートを利用しましたが、川沿いや観光スポットを通るので、ちょっとした観光バス気分が味わえました。
まだ無人ではないけれど安心の走行
「自動運転」と聞くと完全に無人のイメージがありますが、実際はまだそこまで進んでいません。私が乗車したときも、運転補助のスタッフさんが1名同乗していて、必要に応じて操作をしていました。安全面を最優先にしていることがよく分かります。
さらにガイドさんも一緒に乗車されていて、バスの仕組みを分かりやすく説明してくださったり、川原町の町並みや岐阜公園の歴史などを紹介してくれたりしました。これは思いがけない「観光サービス」で、旅の楽しみがぐっと広がりました。

自動運転バスの背景と課題
新聞報道にもありましたが、岐阜市では、公共交通の担い手不足や高齢化に伴う移動手段の確保が大きな課題となっています。特に、郊外や住宅地ではバスの運転士不足が深刻で、このままでは「市民の足」が失われてしまう危険があります。その解決策の一つとして自動運転バスが導入されています。
ただし、まだ「レベル2」という段階で、運転士や補助員が同乗しての運行です。
・雨や雪などの天候への対応
・交通量が多い場所での安全確保
・完全無人(レベル4)への移行
といった課題が残っているのも事実です。
観光との相性に期待!
それでも私は「観光との組み合わせに大きな可能性がある」と感じました。
岐阜駅から岐阜城や長良川鵜飼の会場までをつなげば、観光客にとって便利な足になるだけでなく、**「乗ること自体が観光体験」**になります。
実際にガイドさんの解説を聞きながら走るバスは、ただの移動ではなく観光の一部でした。将来的に無人化が進んでも、こうした「おもてなし」要素を残す工夫があると、岐阜市ならではの魅力が一層引き立つと思います。
まとめ
自動運転バスはまだ実験段階ですが、乗ってみて「未来が少し近づいている」と実感しました。課題は多いものの、観光や市民の移動を支える新しい交通手段として、今後の展開に大きな期待を持っています。
もし岐阜市を訪れる機会があれば、ぜひ一度乗ってみてください。きっと「未来の乗り物」と「岐阜の観光」が一緒に楽しめる体験になるはずです。


