
◆はじめに
九州最北端の玄関口、門司港(もじこう)。
歴史ある港町として知られ、レトロな街並みにグルメ、絶景スポットが揃った観光地です。
私も「焼きカレーを食べたい!」というシンプルな動機で訪れたのですが、実際に歩いてみると、想像以上に見どころが豊富。
今回はその中でも印象的だった5つのスポットをご紹介します。
◆1. 焼きカレー:門司港名物の味を堪能
まずはやっぱり焼きカレー。
門司港発祥といわれるこのメニューは、カレーライスの上にチーズと卵をのせてオーブンで焼いたもの。
私が立ち寄ったのは、門司港駅近くの焼きカレー専門店「BEAR FRUITS」。 上戸彩さんが「地球が滅亡する時に最後に食べたいもの」として、語ったことでも有名です。
熱々の器に乗った焼きカレーは、食べる前から食欲をそそるビジュアルでした。芸能人も数多く訪れているようで、店内にはサインも多数。辛さは卓上スパイスでの調整が可能で、誰でも楽しめます。


🔍 ポイント:焼きカレーを提供するお店は10軒以上。食べ比べもおすすめです。
◆2. 門司港駅舎:重要文化財の美しさに圧倒
明治時代に建てられた門司港駅は、国の重要文化財にも指定された貴重な駅舎。
洋風建築の優雅なデザインは、まるでヨーロッパの駅にいるかのような雰囲気。2019年に保存修理工事を終え、美しく復原された姿は必見です。
建設当初の内観を復元し、1階の旧三等待合室はスターバックスコーヒー、2階は建築当時に営業していた「みかど食堂」を再興し、洋食レストランとして活用されています。
現在も実際に列車が発着していて、レトロな雰囲気の中に現代の生活が溶け込んでいます。


📝 豆知識:現役の駅舎で国の重要文化財に指定されているのは、現在、門司港駅と東京駅の2つだけ。
◆3. 門司港レトロ展望室:関門海峡と門司の街並みを一望
高さ103mの高層ビル「門司港レトロハイマート」の最上階にあるのが、門司港レトロ展望室。
関門海峡や下関の街並みまで見渡せる絶景スポットです。31階建てのビルの最上階(31階)にあり、関門海峡や下関市街、そして天気が良ければ響灘の先まで一望できる絶景スポットです。
エレベーターで一気に展望室へ。
目の前に広がる景色は、海・船・レトロな街並みのコントラストが絶妙で、思わず深呼吸してしまうほど。館内にはカフェが併設してあり、ゆっくりとお茶を飲みながらくつろぐこともできます。
夕方に行けば、夕陽が関門橋を照らすロマンチックな光景も楽しめます。


🎫 料金:大人300円。門司港レトロフリーパスを利用すると他の施設もお得に入館できます。
◆4. はね橋(ブルーウィングもじ):1日数回開閉するロマンチックな橋
門司港の象徴的存在のひとつが、この開閉式の橋(通称:ブルーウィングもじ)。
全長約108m、日本最大級の歩行者専用はね橋です。関門海峡、関門大橋を見渡せる場所に架かっており、 1日6回、水面に対し60度の角度に跳ね上がります。
橋が閉じて最初に渡ったカップルは一生結ばれると言われ、「恋人の聖地」にも認定されています。


⏰ 開閉スケジュール:午前・午後に数回(公式サイトで要確認)
◆5. バナナのたたき売り発祥の地:ユーモアと歴史を感じるスポット
港町門司の歴史に欠かせないのが、バナナのたたき売り。
門司港は日本で初めてバナナが輸入された場所とされ、現在もたたき売りの実演イベントが行われることもあります。
昔懐かしい口上とリズムに思わず笑顔に。


🎤 ヒント:「バナナの叩き売り」は毎週土・日曜(第5週は除く)の13時から、門司港レトロ物産館港ハウス前を中心に、門司港レトロ地区各所で開催されています。申込や制限などはなく、どなたでも参加できますよ。
◆おわりに:ノスタルジックな時間が流れる門司港
グルメ・建築・絶景・文化と、コンパクトなエリアにぎゅっと詰まった門司港。
何より、「ちょっとした発見」が多いのが魅力です。
今回ご紹介した5つの魅力はほんの一部。季節ごとに違った表情を見せてくれる街なので、何度訪れても新しい発見があります。
「昔の日本を感じたい」「レトロな町歩きが好き」「おいしいものを食べたい」そんな方には、門司港がぴったりです。
次の休日、ちょっと時間をかけて、レトロな港町を歩いてみてはいかがでしょうか。
