
入場すら困難な混雑ぶり
閉幕まで1ヵ月を切った大阪・関西万博。
開幕前の悪評をくつがえす人気ぶりと、駆け込み需要も重なり、土日祝日はもちろん、平日でも《満員》表示が続出しています。
すでにチケットを持っていても、入場そのものが容易ではなくなってきました。
WEB上の待機ルームでも数万人規模の待ちが発生し、入場ゲート前は早朝から長蛇の列。
「午前9時に入れば有利」とよく言われますが、今から訪れる人にとってはその方法すら現実的には難しくなっています。

人気パビリオンは”ひたすら並ぶ”しかない
入場できたとしても、人気パビリオンは何時間待ちが当たり前。

「当日予約」も9時台でほぼ埋まり、以降はアクセスすら困難。
アプリは相変わらず使い勝手が悪く、読み込みに10分以上かかることもありました。
私自身も朝イチでアプリと当日予約機を並行して操作し、ようやくひとつだけ予約を取ることができました。


しかしそれ以降は、どれだけ粘っても予約は入れられませんでした。
小さなブースや飲食店にも制限
いまや人気パビリオンだけでなく、コモンズ(複数の小規模ブースが集まったエリア)でも入場制限がかかることがあります。
また飲食店も相当な行列ができ、昼時には1時間以上待たなければならないケースも珍しくありません。
「どこに行っても並ぶ」という現実を受け入れるしかないのが、今の万博です。

弁天町発の直行バスで西ゲートへ


今回私は、8月から運行を始めた弁天町からの直行バスを利用しました。
当初は「まだ知られていないのでは」と思いましたが、やはり朝の便はすぐ満席。
何日かチェックするうちに、一人分なら突然空きが出ることもあり、最終的に8時のバスを予約。
会場に着いたのは8時20分過ぎでしたが、すでに長蛇の列。開門の8時50分から並び、入場できたのは9時15分ごろでした。
その後は、今回の目的だった「ICOCA限定品」を無事ゲット。
JR西日本の販売ブースに真っ先に向かい、何とか手に入れることができました。

必勝法はもう存在しない
SNSやYouTubeでは「必勝法」が数多く紹介されてきましたが、閉幕前の今となってはもう通用しません。
午前9時前の入場ですら現実的に難しく、結局は「ひたすら並ぶ」しかないのが実情です。
それでも――。20万人が押し寄せる圧倒的な熱気、会場全体を包むお祭りの空気は、他では体験できないものです。

それでも私は行って良かった
正直、快適さを求めるなら万博は厳しい場です。
必勝法もなく、待ち時間と混雑に耐えるしかありません。
それでも私は「行ってよかった」と思っています。なぜなら、これだけの人々が同じ空間に集まり、未来への夢を共有する光景は、まさに万博ならではだからです。
閉幕まで残りわずか。必勝法はなくても、この“今しかない体験”を味わいたい人には、やはり足を運ぶ価値があると感じました。
