時間に余裕がないと、搭乗できないかも?
セントレア(中部国際空港)からLCC(格安航空会社)を利用する予定の方へ。
特に「第2ターミナル」を使う場合は、通常の感覚で空港に到着すると思わぬ落とし穴があります。
「LCCだから安いけど、ちょっと不便かも?」
その“ちょっと”が、実はとても大きな違いなんです。
今回は、第2ターミナルの特徴、アクセス方法、出発時の注意点などをまとめてご紹介。
“時間ギリギリで冷や汗をかかないための”リアルなアドバイスです。
第2ターミナルは遠い!空港駅から10分以上歩く
セントレアの第1ターミナルと第2ターミナルは完全に別棟で、歩いて移動するか、シャトルバスを使う必要があります。
空港駅(名鉄・中部国際空港駅)からは:
- 動く歩道を使って徒歩約10分(混雑や荷物が多いとそれ以上)
- または無料連絡バスで約5分(15分間隔)
ただし、連絡バスも天候や混雑で待たされることがあり、過信は禁物です。しかも、第2ターミナルで降りてからも、保安検査場→搭乗ゲートまで500m以上の移動が必要。
つまり「駅に着いてから搭乗ゲートまで20〜30分」は見ておいたほうが安全です。

【要注意】LCCは搭乗時間がとにかくシビア!
LCCは「価格が安い代わりに、サービスは簡素」が原則。その代表が、搭乗までの時間管理です。
時間に遅れたら一切待ってもらえず、情け容赦なく置いていかれます。
たとえば、ジェットスターでは:
- 出発30分前までにチェックイン&手荷物預け完了
- 出発25分前には搭乗ゲート前で待機
- 出発15分前で搭乗締切(完全締切)
これらの時間に1分でも遅れればアウト。泣いても笑っても搭乗できません。
空港に着いてからの移動時間を考慮すると、「1時間前到着」でもギリギリというのが実情です。

質素だけど機能的?第2ターミナルの内部の様子
第2ターミナルは2019年にLCC専用としてオープン。建物は比較的新しいのですが、徹底的にコストを抑えたシンプル構造です。
特徴は以下の通り:
- 建物はプレハブのような簡素な造り
- ボーディングブリッジは無し。機体まで徒歩で移動し、タラップ(階段)を上る形式
- ラウンジもなし、飲食店もなし、お土産店は1つのみ
- 保安検査後は簡素な待合室にベンチと小さな売店だけ
いわゆる“旅気分”を味わうような空港体験ではなく、**「飛行機に乗るだけの空間」**です。
そのため、飲食・買い物・トイレも含め、用事はすべて第1ターミナルで済ませてから向かうことが鉄則。

ちなみに、第2ターミナルの入口にあたる場所は、「フライト・オブ・ドリームズ」というボーイング787初号機の展示が目印。
航空ファンには一見の価値ありですが、時間には余裕を持って見学を。

国内線便数は激減!利用者も減少中
第2ターミナルは当初、LCC活用による需要増加を見込んでいました。
2019年の開業当時は:
- 国内線14便/日
→ ジェットスター9便(札幌・福岡・鹿児島・沖縄)
→ エアアジア・ジャパン5便(札幌・仙台)
しかしその後、エアアジアは撤退し、コロナ禍も重なって、2025年7月現在はジェットスターの4便のみ。
- 沖縄1便、福岡3便(札幌・鹿児島便は消滅)
これにより、第2ターミナルの活気は低下気味。一部時間帯はガラガラですが、そのぶんサービスも最小限で、時間厳守はよりシビアになっています。

【まとめ】1時間前でもギリギリ!余裕の行動が最善策
第2ターミナル利用時のチェックポイントを再確認しましょう。
✅ 駅から搭乗ゲートまで20〜30分は当たり前
✅ LCCは締切時間が極端に早い(30分前チェックイン締切)
✅ 飲食・買い物などは第1ターミナルで済ませる
✅ 「1時間前着」は最低ライン。不安なら1時間半前を目安に
格安航空券はとても魅力的ですが、“時間のゆとり”がコストをカバーする最大の武器です。
少しでも焦らず、安心して搭乗できるよう、余裕を持って空港に向かいましょう!

✈️ セントレア第2ターミナルは“旅の訓練所”かも?
華やかな空港のイメージとは異なり、第2ターミナルは「時刻と手順に忠実な移動空間」です。
そのぶん、自分の行動管理能力が試される場所でもあります。
空港の使い方ひとつで旅は快適にも、バタバタにもなります。
ぜひ、この記事を参考に“時間に余裕を持った行動”を心がけてくださいね。