「青春18きっぷ」、鉄道好きなら一度は使ったことがある切符ではないでしょうか。
全国のJR普通・快速列車に自由に乗れる、まさに“鉄道旅の魔法のきっぷ”です。

ただ、残念ながら今年から少し条件が厳しくなってしまいました。
これまでは2人で分け合って使うこともできましたが、今は1人での利用限定。しかも連続3日間、または5日間で使わなければいけなくなったのです。
「ちょっと不便になったな…」と感じつつも、それでも3日間で1万円という破格さは健在。
今回はこの切符を片手に、名古屋から津山、そして四国・丸亀を巡る旅に出てみました。
1日目:名古屋から津山へ ― ローカル線の一両編成に揺られて
名古屋を出発し、米原・姫路を経由。
姫路からは姫新線に乗り換えて佐用へ。その後津山を目指します。

姫路からは、旅情たっぷりの一両編成ディーゼル列車。
ガタンゴトンと響く音、窓の外に広がるのどかな田園風景…。青春18きっぷならではの魅力を感じる時間でした。
津山に到着し、この日の宿は「ザ・シロヤマテラス津山別邸」。
津山城趾が望める落ち着いたホテルで、旅の疲れを癒やしました。

2日目:津山から四国・丸亀へ ― 瀬戸大橋とマンホールカード巡り
翌朝はゆっくり出発。快速列車で岡山へ約1時間。
そこから「マリンライナー」に乗り換え、瀬戸大橋を渡ります。
列車の窓から見える瀬戸内海はキラキラと輝き、橋の上からは島々が浮かぶ絶景が広がります。
普通列車なのにこんな景色を楽しめるなんて、やっぱり鉄道旅は特別です。
高松に到着してからは「マンホールカード集め」の小さな冒険へ。
坂出、宇多津を巡り、最終的に丸亀に到着しました。津山から丸亀へ ― 鉄道旅で楽しむマンホールカード収集
宿泊先は「オークラホテル丸亀」。窓から瀬戸内を望む景色は、旅のご褒美そのものです。



3日目:帰路 ― 座席争奪戦と2時間半の工夫
最終日は丸亀を出て、再び岡山へ。
岡山から相生、相生から姫路までは便数の少ない普通列車。
座席を確保するために、ホームでの“静かな闘い”が繰り広げられます。
そして最大の試練は、姫路から米原までの約2時間半の長丁場。
この区間を快適に過ごすために、私はあえてトイレに近い9両目の座席を確保。
車内でのビールはやっぱり必須🍺車窓からの景色を楽しみながら、長距離移動を工夫して乗り切ります。
まとめ:条件は厳しくなっても、まだまだ魅力は十分
青春18きっぷは確かに条件が厳しくなりました。
それでも「普通列車でじっくり旅する面白さ」は今も変わりません。
一両編成のローカル線、瀬戸大橋からの絶景、座席をめぐる小さな緊張感…。
青春18きっぷだからこそ味わえる時間が、この旅にはぎっしり詰まっていました。